平滑な固体表面上に厚さ の吸着層が存在するとき,吸着質分子は固体表面と吸着層中の分子からファンデルワールス力を受けて吸着する理論をいう。ファンデルワールスポテンシャルエネルギーは距離の 6 乗に反比例するので,固体表面上の厚さ の液膜上の吸着分子が受ける全吸着ポテンシャルは に比例する。また圧力 と平衡にある 1 mol の液体を圧力 と平衡にある液膜上に移すのに必要な仕事量は で表わされる。一方 は吸着量 に置き換えられるので,フレンケルの吸着等温式は次式で表わされる。
ここで, は距離や密度,特定距離におけるポテンシャルエネルギーなどで示される定数である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/15