ラグラジアン二重速度相関係数を とするとラグラジアン積分時間 は次式で定義される。
上式中の は相関を考える二点間の遅れ時間を表わす。
はラグラジアン的にとらえた渦の平均持続時間を表わし,近似的にエネルギー含有渦の持続時間と等しい。したがって,乱流中を粒子が移動する場合の「一歩」の要する平均的な時間と考えられ,乱流拡散係数は に比例する。乱流中の粒子の運動を計算するモンテカルロ法を用いた簡便法が広く用いられているが,そのときの「一歩」に要する時間がこの である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/17